ミステリと私
ミステリとの出会い
それはまだ、私が小学生の頃。
学校の図書室で手に取った江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」が私と推理小説の出会いでした。
当時は小学生に大人気で、学校にも数十冊置いてありました。
男の子が借りることが多かったせいか、同性の友人たちには「それ、怖くないの?」と言われつつも、あまりの面白さに夢中になり、図書室の本をすべて読破。
まだまだ読みたいと市の図書館にも通い、文字通り貪るように読みました。
コナン・ドイルやモーリス・ルブランも読みましたが、私には江戸川乱歩が合っていたようです。
やがて中学生になった私に、運命の出会いが待ち構えていました。
アガサ・クリスティとの出会い
キッカケは国語の教科書。
感想文の例題として、教科書に「そして誰もいなくなった」が載っていたのです。
途中までしか載っていなかった感想文ですが、それを読んだ私は早速買いに走りました。
今思えば、その感想文はレビューとして最高の出来だったのではないかと思います(笑)
(ちなみに活字中毒で、国語の教科書はもらった初日に全部読んでしまう子でした)
「そして誰もいなくなった」
ミステリに詳しくない人でも、題名くらいは聞いたことがあるあまりにも有名な推理小説。
それまで読んでいた少年探偵団シリーズとは、まったく違う世界に衝撃を受けました。
アガサ・クリスティの代表作であることなど、もちろん当時の私は知る由もありません。
でも、そうやって出会った推理小説に、以後私はどっぷりとのめりこみ、今に至ります。
子供の頃から数十年間、小説にとどまらず出会ってきた沢山のミステリ作品を、感想とともに気ままに綴っていきたいと思います。